【第4期 レベルⅠ:トラウマ (ライブ・オンライン) 募集中】
JASPAは、米国SP研究所(Sensorimotor Psychotherapy Institute)が提供するトラウマや愛着の問題に対処するソマティック心理療法「センサリーモーターサイコセラピー」の専門家向けトレーニングを日本国内において主催する唯一の公認団体です。
気持ちや身体的感覚を感じること、内的体験を探求することが難しい方々の支援にお困りですか?
センサリーモータサイコセラピー(SP)の創始者であるパット・オグデン博士は、未解決のトラウマや愛着の問題、心と身体の分断、対人関係などに悩む方々のための心理療法としてSPを開発してきました。
SPは伝統的な心理学(トークセラピー、 Talk therapy)の原則に加え、セラピーにおける情報源(リソース)として身体を利用し、かつ介入の対象として取り入れるユニークな手法のセラピーです。
SPのセッションではセラピストと協働しながら、個々の方に備わっている回復力、適応力、また新しい精神的・身体的能力を開発し、伸ばしていきます。
専門家向けのSPトレーニングでは、クライエントの悩みを概念化する包括的なアプローチや、効果的なセラピーを行うために、理論を超えた新しいセラピーの次元を切り開く実践的な方法を学びます。
パット・オグデン博士によるSP紹介の動画が、ご視聴いただけます。
パット・オグデン博士によるウェビナー「関係性における身体(The Body in Relationship)」が
こちらの動画から、ご視聴いただけます。
この講義では、トラウマと関係性の傷の違いを明確にしています。ジョン・マズローの有名な言葉に、「もしあなたがハンマーしか持っていなければ、すべてが釘に見え、釘のように扱いたくなる」とありますが、この言葉に示されているよう、発達や関係性の傷は、トラウマ治療とは異なるアプローチやテクニックを必要とします。
多くの人にとって、トラウマの解決は治療の旅の終わりでなく始まりです。トラウマによる傷は、愛着や関係性の傷によって複雑化され、クライエントに制限的な信じ込みを残し、それが姿勢や動きに反映され、自己の感覚に大きな影響を与えます。
レベルⅡのトレーニングコース「発達段階および関係性における傷つきのためのSP」では、発達やその他の対人関係の傷を癒すために、身体的介入と感情や認知のワークを組み合わせ、トップダウンとボトムアップのアプローチを統合する方法を学びます。 このレベルⅡのコースはオンラインで開講されています。
SPの旅の続きに、レベルⅡのトレーニングコースにぜひご参加ください。
第1期 レベル I:トラウマ(オンライン)のライブ配信授業担当の ケクニ・ミントン博士から皆様へメッセージが届いています。
2022年3月30日
日本の皆さま
センサリーモーターサイコセラピー(SP) に関心を寄せてくださり、ありがとうございます。私はSPのトレーナーを30年間やっています。その経験から、SPとは東洋と西洋をつなぐ橋のようなものだと思います。これは単なるトークセラピーとは違います。また、認知・情動セラピーでもありません。SPはマインドフルネスに基づいて人間の全体性に働きかけます:すなわち、身体、心、スピリットに働きかけるアプローチなのです。
現在、心理療法において、マインドフルネスが身体に基づくワークとして多大な関心を集めています。けれども、それは既に1979年からSPの中核となる方法となっています。様々な新しいアプローチがトラウマ後の身体と心の関係に注目するようになっていますが、私たちは40年以上にわたり研究と臨床実践を深めています。
トラウマ学の名だたる人々が私たちの外部顧問になってくださっています:ベッセル ・ヴァン・デア・コーク、スティーブン・ポージェス、ベアトリス・ベーベ、アラン・ショア、ルース・レニアス、ダニエル・シーゲル、キャシー・スティール、エド・トロニック、などなどです。SPの創始者であるパット・オグデンはこうした人々と数多くの共同作業をしており、心理療法の最先端をSPにもたらしています。
今後とも、私たちもさらに進歩していくことが必要です。ぜひ皆さまと共に、トラウマの影響を受けた身体、心、スピリットの癒しの道を歩んでいきたいと思います。
ケクニ・ミントン
(抄訳 by JASPA 事務局)
To Psychotherapists of Japan,
I welcome your interest in Sensorimotor Psychotherapy. As an SP trainer for 30 years, I see this form of therapy as a bridge between East and West. SP is not just talk therapy. Or even cognitive/emotional therapy. It is a mindful approach to working with the whole person: their body, their psyche, and their spirit. Mindfulness is all the rage now in psychotherapy, as it body-centered work. But it has been the core of our method since 1979. As new approaches start to look into the relationship between body and mind after trauma, we are building on 4 decades of research, clinical application and development.
Our advisory board is a who’s who of some of the greatest minds in the field of traumatology, including Bessel van der Kolk, Beatrice Beebe, Allan Schore, Ruth Lanius, Daniel Siegel, Kathy Steele, Ed Tronick, and others. Pat Ogden, our founder, has worked extensively with these great minds (and bodies!) to bring the cutting edge of psychotherapy to Sensorimotor Psychotherapy.
But further work and development are still necessary. We welcome you to join us in this path of exploration into healing body, mind and spirit after trauma.
Kekuni Minton